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2025 駐村作家


スコット・E・サイモン

  • 出生地:アメリカ
  • 居住日:2025/05/09-2025/05/29

作家紹介

インディアナ大学で東アジアを研究、ドイツ語を学ぶ。その後母の母国カナダに移住、モントリオールのマギル大学で人類学修士を取得する。人類学を学んだのは、旅先で出会った人々の生活、交流を記録したいと思ったから。初来台は 1996 年、当初は 1 年間だけ民俗誌研究を行う予定が、結局 5 年間滞在することになる。2004 年以降、タロコ族、セデック族居住地域で研究を行う。また台南、蘭嶼、金門/馬祖、グアム、日本でもフィールドワークを行っている。台湾に関する民族誌を 4 冊発表、最新作は『本物の人:フォルモサ原住民のアイデンティティと復興(Truly Human: Indigeneity and Indigenous Resurgence on Formosa)』。マルチスピーシーズや現象学民俗誌のほか、台湾に関する論文、随筆、ブログなども書いている。オタワ大学で人類学、社会学を教えている。

居住者計画

マルチスピーシーズ民俗誌『遷飛地帯の命(Life on the Flyway)』を執筆する。理論の紹介、日本に関する四章、ミクロネシアの民俗誌に関するエピソード一章、台湾の鳥に関する四章、金門/馬祖を論じる結論で構成される。台湾の鳥四章はそれぞれ台南のクロツラヘラサギ、蘭嶼のカツオドリ、中部山岳地域のメジロチメドリ、台北のヤマムスメを論じる。台湾の先住民、非先住民いずれも論じるが、台湾到着前に、現象学理論の紹介、日本の部分については完成させる予定である。東アジアからオーストロネシアへの渡り鳥遷移コースにおける人々と鳥類、異なる人種間の歴史的葛藤について考える。レジデンス期間は、特に台江内海のクロツラヘラサギ、保護団体、道教信徒が交錯する世界に注目したい。

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