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2024 駐村作家


陳育萱

  • 出生地:彰化市
  • 居住日:2024/01/21-2024/01/30

作家紹介

彰化生まれ、小説家。『台湾民主小説選法文版』、『九歌109年小説選』、『九歌104年散文選』に入選。短編小説集『那些狂烈的安靜』、『南方從來不下雪』、長編小説『不測之人』、散文集『佛蒙特沒有咖哩(バーモンドにカレーはなかった)』(共著)、版画家林達祐との共著絵本『在黑夜抓蛇』などがある。また、『水月敘事』―陳茂萱と璇音四十音楽会のテキストデザインを担当し、作曲家胡宇君と共同でアートソング「無盡燈」(世界初演)を制作。

居住者計画

「記憶の星屑を磨く――高雄と香港にまつわる中編SF小説」 2019年から香港の街頭を漂う悪臭の催涙ガスは、数々の映像や画面の中に写されていますが、写真を介してもその悪意を消化するのは難しいことです。一方、空気質指数が頻繁に高い高雄は、すでに都市改造計画が行なわれているにもかかわらず、しばしば覆いかぶさるスモッグから逃れられません。催涙ガスやスモッグといったものは、地元住民が身をもって感じるにおいです。においの記憶がある種の確固たるものであり、身体の不快反応を伴う場合、災厄のあとの苦しみを経験した心は、再び人間とのコミュニケーションを通じて癒すことができるのでしょうか?あるいは傷つけられ苦しんだ後の心と他人との関係は、消えることのない傷痕を残すのでしょうか、それとも風に吹かれて星屑になる可能性があるのでしょうか?このテーマを書くことで、私はより広範な記憶体験に触れたいと思っています。また、皆さんと交流し、個人の癒しの旅を共有したいとも願っています。

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