リー・アン・クリスティン

作家紹介

Annie Christain 氏はニューヨーク州立大学コブルスキル校の作曲および ESOL の教授で、上海の Swatch Art Peace Hotel と Arctic Circle Art and Science Expedition のアーティスト・イン・レジデントに参加した経験も有しています。彼女の詩はこれまでに Seneca Review や Oxford Poetry、Prelude や The Lifted Brow などに掲載され、Driftwood Press In-House Poem Contest で 1 位、Hart Crane Memorial Poetry Contest で大賞を獲得したほか、Greg Grummer Poetry Award や Oakland School of the Arts Enizagam Poetry Award および Neil Shepard Prize in Poetry も受賞しています。また、彼女の著書『Tall As You Are Tall Between Them』（C&R Press 2016）と『The Vanguards of Holography』（Headmistress Press 2021）はともに Sappho’s Prize in Poetry を受賞しています。

居住者計画

私は滞在制作の期間中、3 冊目の詩集『Colorless to Destroy a Health of a Human Hero』の執筆に取り組む計画です。英雄たちの人生や臨死体験、グノーシス主義、チベット死者の書、色彩理論（哲学・心理学）、可視波長の光と物理、および検眼と眼科学あるいは人間の視覚などについて深く探求したいと考えています。これらのテーマや研究を分類・整理しながら詩の中に取り入れるほか、歴史の流れの中で見過ごされたり、欠落したりしてきた文学やメディアの「空白を埋める」詩を書く試みも行っていきます。例えば、ナグ・ハマディ文書の『ヤコブの第一黙示録』には、死後、最高の天国に到達するためにそれぞれの人が言わなければならないパスワードと指示が記されている（合計 72 章）のですが、巻物はすでに破損しており、その情報を今に伝える写本は一切存在していません。私は詩を通じてこうした空白を埋め、選択肢や提案を提供するとともに、焦りや今の状況に対する悩み、あるいは私たちに与えられている、生きる意味や人生の目的に関する限られたツールや知識などを表現します。このように、私の著作は精神・哲学・形而上学的な側面に基づいています。また、私は欠落した歴史的記録や解読不能な叙事詩、不完全または一部が失われた映画についてさらに深く探求し、こうした遺跡からインスピレーションを得て、欠落部分を自分なりに再構築していきたいと考えています。