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2022 駐村作家


梁莉姿

  • 出生地:香港
  • 居住日:2022/08/05-2022/08/18

作家紹介

1995年香港生まれ。香港中文大学中国語・文学学部卒業。詩、エッセイ、小説を創作。著書に小説『中央分離帯に住む(仮訳)』『美しいこととは(仮訳)』、詩集『雑音標本』がある。第14回香港芸術発展賞の芸術新秀賞(文学芸術)をはじめ多数の文学賞を受賞。新作『日常運動』がまもなく出版される。 近年では第23回「台北文学年金賞」支援計画の選考対象となり、第6回TSMC文学賞を受賞。現在は国立東華大学中国語学部研究所(創作課)に学ぶ。香港について書き続けたいと願っている。

居住者計画

「運動」というと、体育の「Exercise」を指すこともあれば、社会運動の「Social movement」を意味することもあります。そのどちらも大きなエネルギーを必要とする活動です。「行動」は迅速で果敢、そして爽快なイメージを持っています。一方、「文学」は、時間をかけた思索、緩慢、時代遅れという印象を与えます。(残念なことに、ある問題にすぐに反応したとしても、熱意が足りない、とか、認識が不足していると批判されます)。混乱し目まぐるしく変化する時代に、いかにして文学を単なる無用な長物とせずに生きたものとすることができるか。これは私が最近常に考えている課題です。私が計画しているのは『運動と日常の距離(仮訳)』という短篇小説集です。全て1000文字以内の物語から成り、台北と香港という活動に満ちた都市の日常の街、秩序、生活の中における人々の心の機微を描きます。2019年に始まった香港の民主化デモは2020年にコロナの流行と政治的抑圧により鎮静化しましたが、突然に訪れた無機質な生活に香港の人々はどう対処していったのでしょうか。台北は美しい都市ではあっても、コロナによって人々は抑圧され監禁され、そして監視されることが当たり前になってしまいましたが、そんな中でいかにしてはやる気持ちを抑え、自分と戦い、平然と都市生活を続けていったら良いのでしょうか。

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