2021 駐村作家
洪詩婷
- 出生地:台湾
- 居住日:2021/08/16-2021/09/09
作家紹介
『ブレードランナー』の制作会社の監督を務める。台湾師範大学美術学科卒業、米国南カリフォルニア大学映画芸術学部修士課程修了、澎湖出身。初の短編映画『Viola: The Traveling Rooms of a Little Giant(2008)』が学生アカデミー賞で金賞を受賞、オスカーを取り扱う雑誌『Academy Report』の表紙を飾り、世界各地の国際映画祭の200以上の部門で最終候補にノミネートされた。この映画は長編映画の脚本で制作されている。詩婷はロサンゼルスの女性仕事の平等を訴えるFreeThe Workのメンバーであり、最近は米津玄師作曲の東京オリンピックの主題歌「パプリカ」の海外版MV制作に参加。詩婷は台湾人歌手の呉青峰(Wu Qing-feng)、英ロイヤル・バレエ団元プリンシパルのセルゲイ・ポルーニン(Sergei Polunin)、映画衣装デザイナーのコリーン・アトウッド(Colleen Atwood)、映画『シェイプ・オブ・ウォーター』で半魚人の特殊効果を担当したレガシー・エフェクツなどと共同で制作している。『ジュラシックワールド』でヒロインを務めた女優のブライス・ダラス・ハワード(Bryce Dallas Howard)は詩婷のことを「ハリウッドが注目する20人の女性SF監督の一人」と呼んでいる。 公式Webサイト:www.shihtinghung.com IG:@shihtinghung
居住者計画
プロジェクト対象は『過去に未来を(給過去ㄧ個未来)』(仮称)という映画の脚本ですが、これは自ら忘れてしまったラブストーリー、老人の心の中でポッピングキャンディのように弾ける青春時代の自分の魂、和風平屋住宅に深くまつわる奇妙な寓話に関する内容です。映画の各シーンの脚本に携わることができてとても嬉しいです。滞在期間は蔓延しているコロナウィルスの感染が終息することを期待しながら、キャラクターの設定の脚本の構成の徹底した研究と資料の再編集を行います。文学ベース悦読館が輩出された京劇の役者さんに興味を持ったことに加え、脳神経学の専門家との対談や、他の作家の方と共に小説と映画の脚本の違いについてのトーク、週末の開放時間に読者の皆様との交流対談を希望しています。人が寝静まる夜更けに、脚本やBGMのスタイルについて考えてみるほか、モーリスデュフレのレクイエムと和洋折衷の和風宿舎が静かに対話したらどのような気分になるか?それとも武満徹のレクイエムと裏庭の熱い風や虫の鳴き声ならどのような気分になるか?についても駐村期間に実験してみたいです!