2021 駐村作家
簡永達
- 出生地:台湾
- 居住日:2021/03/24-2021/04/06
作家紹介
南投県出身。台湾大学新聞研究科卒業。『The Reporter 報導者』の記者を経験後、現在はフリーライターへ転身。2017年にアジア出版者協会賞(SOPA)、2018年、2019年にはアジアのヒューマンライツアワードの最高峰であるヒューマン・ライツ・プレス・アワーズ(Human Rights Press Awards)でそれぞれ「クローズアップ記事の部(中国語) 優異賞」、「解説記事の部(中国語) 大賞」を受賞など、国内と海外のジャーナリズムに関する数多くの賞を受賞。
居住者計画
全ては「一広(第一広場)」から始まりました。私は2016年に『第一広場 外国人労働者に築かれた地下社会』という記事を執筆しました。それ以前は大半の読者同様、外国人労働者の問題に全く触れていませんでした。過去4年間でインタビューや執筆を経て、台湾に住む外国人労働者の生活について少しずつ理解してきましたが、彼らは仲介システムでどのように搾取されてきたのでしょうか。労災だらけのこの島から如何に祖国に無事帰ることを祈るのでしょうか。 本書は「地下社会」、「危険な島」、「異国の家族」の3部構成です。 最初の2部では、個人的な現場での経験から、読者に外国人労働者の地下社会の様子を紹介し、現在の法規制、国の管理、および仲介システムがなぜ外国人労働者を最低層に追いやるかという原因について説明します。最も明白なことは、外国人労働者が永続的な障がいや死亡事故に遭遇する割合が、国内労働者のそれよりもはるかに高いということです。 台湾文学ベースの滞在期間中は、第1部「地下社会」の完成前に2つの記事(「第一広場 外国人労働者に築かれた地下社会」と「誰のための東協広場?」)の改編の完成を目指します。この2つの記事によって本書全体の書き方と筆者の本への関わりの深さが決まります。