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2021駐村作家


張渝歌

  • 出生地:台湾
  • 居住日:2021/04/10-2021/04/23

作家紹介

1989年台中出身。国立楊明大学医学部を卒業。 診療所医師を経て現在はプロの作家として活躍。 文化部青年創作補助、国芸会通常補助を獲得し、台湾文学館文学書籍賞および文化部テレビ番組脚本創作賞を受賞したほか、金車文学講堂講師、国立暨南国際大学講師、台北国際書展常駐作家を務める。著書には『荒聞 The Whisper』、『詭弁』、『只剰一抹光的城市(一筋の光だけが残る街)』がある。 近作の『荒聞 The Whisper』は、イギリス、日本を含む4か国で出版され、TVドラマとしても放送された。

居住者計画

長編小説『生死長夜』の執筆プロジェクト「生死長夜」は、『成唯識論』の第7巻から「本当の意識がなく、常に夢の中にいる、仏陀はそれが生と死の長い夜だと語る」というフレーズを引用しています。スモーキーでまるで終末のようなパンデミックの時代に、私たち一人一人が目覚めの圧力に直面しています。物語の主人公である感染科医の葉梓華は交通事故から目が覚めた後、娘と一緒に不思議な世界にやってきたことに気が付きました。人々は急いで街から逃げ出し、政府は大規模な検疫と研究を開始しました。梓華は負傷した娘を病院に運びましたが、自分が所属する感染科に未知の病気が蔓延し、それが未知のスピロペータよって引き起こされていることがわかりました。この症状を「ゼンマイ症候群」と命名しました。主任医師による初期調査によると、「ゼンマイ症候群」の患者は、思考の単純化、行動や言語の繰り返しなどの認知症の症状が発症して、重症の場合は記憶がごく一部を除いて喪失し、残され限られた時間と空間を死ぬまで無限に繰り返すことがわかりました。物語はパンデミックを導入部分とし、フェイクニュースはもちろん、思想の検閲もしくは様々な社会問題など現代の生活における矛盾をあぶり出すことで、人は基準を求めようとしながら、同時にその基準の真実性を疑うようになります。全世界がイデオロギーに囚われてしまい、誰もが本当の眼覚めに渇望しています...。

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