文学がスクリーンに進出し、新たな波を無限に巻き起こしています
2022.07.27された台湾文学ベースは
文学がスクリーンに進出し、新たな波を無限に巻き起こしています。最初の文学改編ブームをもたらした、1980年代の台湾ニューシネマ運動。郷土文学がたびたび映画・ドラマとして実写化され、王禎和の『嫁妝一牛車』、黄春明の『児子的大玩偶』などが高い評価と人気を集めました。
かつて短編小説は映画化、長編小説はドラマ化されることが多かったですが、技術の進歩と2016年のNetflix台湾進出に伴い、映画・ドラマ化の新しい時代が切り開かれました。国際市場で独自の特色を打ち出すには、地元文化が最重要の要素となります。そこで、豊富な台湾文学から原作IPを発掘し、その精神を踏まえて、大胆なアイデアで斬新な脚色を加える台流の波が、今まさに押し寄せています。
これ以降、文学の改編に一層広い視野が開かれることになります。メディアの特性を生かした原作との対話が繰り広げられているだけでなく、リアルタイムに交流できるIP展開、ジャンル系作品の浸透力、ソーシャルエコノミー時代の消費変化などにより、映画・ドラマ産業はもちろん、文学市場までも活気づけられています。そんな台流の波は、未だとどまるところを知りません。