失くならないでという願い 日式宿舍から文学ベースへ
そこに住む人間のさまざまな記憶が、都市の共有した歴史をつなぎ合わせています。
「台湾文学ベース」の誕生は、都市開発によって危うく消失させられそうになった旧日本式の宿舎群を、20年以上にわたる保存、修復、再建の過程を記録したところに始まります。 都市の近代化の過程で、これらの幸運にも保存された歴史的な建築物は、人々が彼らの起源を探り、アイデンティティを確かめ合うもととなりました。地域のコンセンサス、専門家の協力と政府の文化部門の積極的な推進のおかげで、「消える」寸前のこれらの記憶は「消えることはなく」、再び人々に大切にされてきました。
「台湾文学ベース」は、これらの物語が二度と消えることを望まず、文学的な場景の再現、文化環境の回復、歴史的手がかりの探求を通じて、消えた景色と空間と歴史的記憶を再現し、文学の創生を始動する契機にしていくものです。